前のオーナーの時だと思うけれど、(お父さんの年齢的に)坐漁荘という高級なお宿で料理人をしていたお父さんが作り出す料理は技術は高く、価格は安い。
切っただけ、揚げただけかもしれないが、その力量は料理にハッキリとでル。
刺身の角は立っているし、アジのフライは中のジューシーさを残しつつもカリカリで、頭からすんなり食べられる。
卵焼きはふわっふわで、浸かりすぎたかもという漬物も、たくわんの奥深い香りでメチャうま。
お母さんの愛嬌のあるキャラクターもいい。
やりとりを通じて心が温かくなる。
「刺身のツマは機械で切ったのではなく、お父さんが庖丁で切ったので味がちがうから是非食べて」
と言われて食べた。確かに美味しかったけれど、なによりもその一言に、お母さんのお父さんをほこりに思う気持ちを感じられた。
奥さんにうちの旦那はすごいんだよと思われるっていいなと思った。(逆もしかり)
初夏の伊豆のごちそうである豆アジ(ジンタ)は伊東の街中だと4から5センチがスタンダードだけれども、八幡野の方ではもう少し大きい8センチから10センチ位のものがスタンダードらしい。
やっぱり微妙に土地柄が出るね。
かなり解りにくい場所にありますが、ぜひ、予約して行って見て下さい。
昨日(2022/06/17)は飲んで食べて5000円ぐらいでした。
※動画内の金額やメニューは投稿日現在のものです。


季節料理 葦

日本、〒413-0232 静岡県伊東市八幡野1198−41

0557-53-2677