2024年、 全世界の話題をさらっているドラマ「将軍」
ジェームス-クラベルの同名の小説を原作に1980年、そして2024年と映像化された、この作品の主人公である按針にはモデルがいます。
それは青い目のサムライといわれるイギリス人のウィリアム=アダムスです。
ウィリアムは厳しい航海を経て日本に漂着したあと、投獄されるなど紆余曲折があったものの、徐々に将軍、徳川家康の信頼を得て、外交や技術面で多大な貢献をし、のちに侍の称号と三浦按針という名前を与えられました。
伊豆の伊東は按針と非常にゆかりが深い街です。というのも、将軍徳川家康の命により、按針がこの伊東の地で日本初の西洋式帆船を建造したからです。1980年の映像作品においては最後のシーンで按針が船を造るシーンがありました。それはこの史実を元にしていると思われます。
松川の河口付近に当時の様子が描かれています。
ウイリアム・アダムスの記念碑
松川の河口で西洋式帆船を造船
按針は伊東の街の中心を流れる松川の河口付近で西洋式帆船を造りました。その建造方法は、砂地を掘り下げて丸太をひき、砂ドッグをつくり、その中で船を組み立てる方法で、船が出来上がった後は川をせき止めて、水をドッグ側に流すことで船を進水させます。按針は80tと120tの2隻の西洋式帆船を伊東で造りました。2隻目は「サン・ブエナ・ベンツーラ号」と名づけられメキシコまで航海しました。
伊東市民と按針祭
伊東市では按針の功績を称え、毎年8月8~10日に按針祭を行っています。特に10日に行われる1時間以上あがる花火は圧巻で毎年多くの市民と観光客で賑わっています。