伊豆全体

復活!!!伊豆の幻の味 『ダイダイ寿司』

Pocket

今では家庭でもお店でもめっきり作られなくなりました。
今回、農業委員会の委員会だよりを作る関係でこの幻の味を再現してもらいました。

日本有数の収穫量を誇る熱海、伊東のダイダイ。
ダイダイの実は縁起の良い果物としてお正月飾りにも使われていますが、かつてはどんど焼き(正月のお飾りを焼く儀式)の時、子供がお小遣い稼ぎのためにそのお飾りのダイダイだけを外して寿司屋に売ったりするほど、(今年80才の父に聞きました)伊豆のお寿司とダイダイは切っても切れないものだったらしいです。ツーンという酸味がなく、やさしい味です。

酢は18世紀以降に関西で発祥して、その後関東に伝わりました。それ以前はダイダイが使われていて、伊豆でも江戸時代からダイダイの果汁を酢の代わりにしてお寿司を作っていました。

幻の伊豆の味、ぜひ、作ってみてはいかがでしょう?
飲食店、ホテルなどの観光従事者の方の制作も大歓迎!(これは観光客の方が喜ぶと思います)

ダイダイが手に入らなくても、農協か、いで湯っこ市場にいくと、「だいだいぽんず あいら」という名前で、原材料がダイダイ果汁と酸味料だけのダイダイ酢が売っています。

200ccでお寿司が67個ぐらいできるそうです。一升瓶もあるそうです。(いで湯っこは200ccしかおいてありませんでした)

南伊豆の方ではサンマ寿司を作る際に今でも魚は酢とダイダイ酢 (果汁)で締めたりします。(生臭さが消えるので)
伊東や、伊豆高原にある海女屋さんでは、なまこ酢をダイダイ酢(果汁)でつくります。

伊豆とダイダイ酢は切ってもきれない縁なのです。
ぜひ、機会があったら楽しんでみてください(^^)